<写真>
<地図>
<碑文>
お加代は、もと松江藩士で鍼医・錦織玄丹の娘。明治維新のと き窮地にたった松江藩のために、身を挺して活躍した女性である。 慶応4年(1868)山陰鎮撫使一行は、松江藩が徳川の親藩 であるため、その動静に不信を抱き、更に種々の行き違いがあっ て松江藩に3か条の難問題をつきつけ、ために家老大橋茂右衛門 は切腹して謝罪することとなった。藩はこの対策に苦慮し、松江 入りした彼らのいうままであったが、この時これら荒武者を酒席 で操縦し、一行の態度を和らげて出雲女の義侠心を発揮したのが 彼女である。白刃に貫いたかまぼこを平然と紅唇に受けたとか、 幹部に迫って家老のいのちを助けたなどが伝えられる。 松江湖城ライオンズクラブは創立30周年に当たり郷土を守る ために、一大事となれば一身を捧げて対処するという行為を誇り に感じ、玄丹お加代の胸像を白潟公園に建立しその功を後世に残 すものであります。 昭和初期お加代の事跡に着目し、顕彰したのは永井瓢斎である。 彼の脚本によって大阪で芝居が上演され、その収益で建立された お加代地蔵は、いまも石橋町光徳寺にある。
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