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<碑文>
講武地区農業基盤整備事業 竣工記念碑 島根県知事 澄田信義 書 碑文 ここ講武から佐太にかけての平野一帯は、古くから農耕が営まれ てきた大地である。往時この地を治めた松平藩は、平野を貫流する 講武川の洪水を利用し、講武城山の肥えた土を下流に流し、湿原を 肥沃な耕地に変えてきた。この川が天井川で下流ほど幅が狭かった のはその名残りでもある。川は平野に大きな恵みを運んだが、時に その恵みを一夜にして流す水禍をももたらした。講武川が氾濫する たびに利害の相反する上下流の農民は、「切り通し」を舞台にして 堤防を切るか否かで対立してきた。今日の農業基盤整備に洪水防止 や排水改良対策は欠くことのできないものである。この地を氾濫か ら守るには講武川の洪水を湯戸に分水することが最善とされてきた が、永年の利害相反の歴史が下流農民の合意をはばんできた。 このような状況を打開するため、昭和五十七年六月講武農業基盤 整備事業推進協議会を結成し、これのもとに講武全地区農民が一致 団結の力により難問を円滑に解決し藩政時代からの壁を乗り越え、 さらに、時代を見据え叡智をもって講武を新しい大地に変えようと したのである。昭和五十八年に湯戸排水対策事業が翌昭和五十九年 には講武地区全域のほ場整備が始まった。以来七年有余の歳月と二 十八億六千万円の巨費をもって講武川からの湯戸排水路を開き、中 川を改修し、一三九ヘクタールのほ場が完了し、講武地区は水禍の ない美田に生まれ変わり農業近代化の道がここに拓かれたのである。 これ偏に、国、県、の温かいご指導、ご援助の賜であると共に、 四百余農家の一致団結と叡智の結晶である。よって、永くこれを記 念するためにこの碑を刻むものである。 平成三年五月吉日 鹿島町長 青山善太郎 事業の概要 一、講武地区県営ほ場整備事業 事 業 費 十八億三千六百万円 事 業 量 一二四・四ヘクタール 関係者戸数 二八九戸 工 期 昭和五十九年四月~平成六年三月 二、湯戸地区県営排水対策特別事業 事 業 費 八億二千七百万円 事 業 量 一、七二五メートル 関係者戸数 二〇九戸 工 期 昭和五十八年十一月~平成三年三月 三、上講武地区団体営ほ場整備事業 事 業 費 一億九千三百万円 事 業 量 一四・三ヘクタール 関係者戸数 五九戸 工 期 昭和五十九年四月~平成二年三月 講武地区農業基盤整備推進協議会役員 施工業者 (株)豊洋建設 (株)カナツ技建工業
<建立>
平成3年(1991年)5月建立(碑文より)


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