<写真>
<地図>
<碑文>
朝日の中 御津浦峠 のぼりたるに 海眼をうてり 紺青の かがやき 木下利玄(一八八六~一九二五)は、旧足守藩主十三代当主の 甥として現岡山市足守町に生まれ、のち宗家を継いだ。少年時代 佐々木信綱の竹柏園に入門して短歌を学び、東京帝大国文科大学 中に武者小路実篤、志賀直哉らと「白樺」を創刊した。「利玄調」 と呼ばれる独特の歌調を樹立し、白樺派歌人として明治大正期の 文学史に大きな足跡を残している。この歌は大正五年十月利玄が 加賀潜戸を訪れた際、御津の風景を詠んだ歌の中の一首で、歌集 「紅玉」に収められている。 美しい御津の景観とともに、この歌が地区青少年の愛郷心を育 む一助となることを願い、ここにその歌碑を建立する。 平成五年十二月吉日 御津区
<建立>
平成5年(1993年)12月建立(碑文より)
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